2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

4月25日「法学基礎問題」配信分のメッセージ

「刑法」学習上の注意点(11) 〈1〉「従犯(幇助犯)」★★★ ◇従犯とは、正犯を幇助した者をいう(○) ◇幇助とは、正犯者でない者が、正犯の実行を援助し、容易ならしめることをいう(○) ◇金銭の貸与、凶器の提供は幇助行為であるが、「ぐずぐず言うなら、のばしてし…

4月24日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈4〉「自白の補強法則」★★★ ◇自白は、自分の犯罪事実の全部又は主要部分を認める供述をいう(○) ◇自分に不利益な事実を認める供述を承認というが、自白は承認の一種である(○) ◇間接事実を認める供述、前科の存在を認める供述も自白で…

4月23日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈3〉「証拠能力と証明力」 ◇証拠能力とは、厳格な証明の資料として用いることができる証拠の法律上の資格をいう(○) ◇証拠能力のない証拠は、証拠調べをすることはもちろん、事実認定にも用いてはならない(○) ◇証明力とは、裁判官に事…

4月22日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈2〉「証明」★★ ◇証明とは、証拠によって、裁判官が、ある事実についての心証を抱くことをいい、厳格な証明、自由な証明、疎明の3種類がある(○) ◇厳格な証明とは、刑訴法の規定により証拠能力が認められ、かつ、公判廷における適法な…

4月21日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉「証拠の意義と種類」★★★ ◇犯行現場に残された犯人の指紋は直接証拠である(×) →間接証拠である ◇間接証拠(情況証拠)のみによって有罪を認定することはできない(×) →最判昭38・10・17 ◇供述証拠と非供述証拠との重要な差異は、伝…

4月20日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。9.証拠 ・この分野では「証拠の意義と種類」「伝聞証拠」「自白の補強法則」が★★★で、「証明」「証拠能力と証明力」が★★です。 ・証拠に関する基本原則の意味は憶えて欲しい。 ・自白に関しては補強証拠についての問題が圧倒的に多い…

4月18日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

「刑法」学習上の注意点(10) 〈1〉「教唆犯」★★★ ◇幼児や高度の精神障害者を教唆して犯罪を実行させれば、教唆犯ではなく、間接正犯である(○) ◇妊娠中の女子に対して、分娩後その生児を殺害するようにそそのかすのは、犯罪行為の客体が存在しないから、教唆…

4月17日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉「接見交通権」★★★ ◇逮捕留置中の被疑者と弁護人との面接時間を2分ないし3分とした指定処分は、被疑者の防御権を確保しており、不当な措置ではない(×) →刑訴法39条3項は、接見時間について格別の定めをしていないが、2分ないし3…

こんにちは。水野です。〈1〉「接見交通権」★★★ ◇逮捕直後における弁護人となろうとする者との初回接見は、速やかにその機会を与えるべきである(○) →最判平12・6・13 ◇勾留中の被疑者に対して、弁護人から接見の申入れがあったが、裁判所から接見禁止処分に…

4月15日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉「接見交通権」★★★ ◇逮捕中の被疑者と弁護人の接見に警察官が立ち会い、接見内容を聞いたり、メモしたりすることは許されない(○) ◇任意取調べ中の被疑者に対し、弁護士が面会を申し出た場合、被疑者に取り次ぎ、被疑者が希望すれ…

4月14日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉「接見交通権」★★★ ◇身体拘束中の被疑者、被告人は、弁護人又は弁護人になろうとする者と立会人なくして接見し、又は書類もしくは物の授受をすることができる(○) →これを接見交通権という ◇弁護人等との接見を許される者は、身体…

4月13日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。◎4月10日に配信しました、被疑者の国選弁護人対象事件は、「死刑・無期・短期1年以上」(殺人、傷害致死、強姦のような、3人の裁判官で審理することとされている事件や強盗などの重大事件)ですが、これは裁判員制度が始まる平成21年5月…

4月11日「法学基礎問題」配信分のメッセージ

「刑法」学習上の注意点(9) 〈1〉「教唆犯」★★★ ◇教唆とは、他人をして一定の犯罪の実行を決意させることいい、その手段・方法はについて別段制限はないが、欺罔、威嚇などの程度が過ぎた場合には、間接正犯となる(○) ◇教唆犯における教唆といえるためには、…

4月10日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。◎お詫びと訂正 ・4月6日と9日に配信しました、「被疑者には国選弁護人制度はない」は、平成16年の刑訴法改正により、身柄を拘束された被疑者に対する国選弁護人制度が創設されていますので、訂正します。大変ご迷惑をおかけしました。…

4月9日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉「弁護人の選任」★★★ ◇国選弁護人の選任は、殺人のような重大事件の場合など、特別の事情があるときは、被疑者にも認められる(×) →○に訂正します。平成16年の身柄を拘束された被疑者に対する国選弁護人制度の創設 ◇被告人が貧困…

4月8日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉「弁護人の選任」★★★ ◇被疑者の配偶者又は両親や兄弟姉妹等が選任した弁護人を、被疑者自身が解任することはできない(×) →配偶者等の選任の効力は本人に及ぶのであるから、本人が解任するのは自由である ◇被告人が弁護人選任届に…

4月7日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉「弁護人の選任」★★★ ◇被疑者は、逮捕・取調べの前後を問わず、いつでも弁護人を選任できる(○) ◇被疑者の法定代理人、補佐人、配偶者、直系の親族及び兄弟姉妹は、本人の意思に関係なく弁護人を選任することができる(○) ◇内縁の…

4月6日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。8.弁護人 ・この分野では、「弁護人の選任」「接見交通権」が★★★です。 ・「弁護人の選任」では、弁護人選任権を有する者の範囲についての出題が多いので注意を要します。また、被疑者には国選弁護人の制度がないことも要注意です。 …

4月4日「法学基礎問題」配信分のメッセージ

「刑法」学習上の注意点(8) 〈1〉「共謀共同正犯」★★★ ◇共謀共同正犯とは、(1)二人以上の者が一定の犯罪を犯すことを共謀した上、(2)その中の一部の者が実行に出た場合をいい、直接に実行を分担しなかった共謀者も共同正犯(刑法60条)となるとする理論をいう(…

4月3日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈2〉「起訴後の捜査」★ ◇起訴後の被告人を、当該被告事件について、捜査機関は、取り調べることはできない(×) →起訴後の捜査は公判中心主義の観点からこれを許すべきではないとして否定する見解も有力であるが、判例は、任意の取調べ…

4月2日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉「公訴の時効」★★★ ◇公訴時効は、当該事件についてした公訴の提起によってその進行を停止する(○) ◇共犯の一人に対して行った公訴の提起による時効の停止は、他の共犯に対してはその効力を及ぼさない(×) →共犯の一人に対する起訴…

4月1日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉「公訴の時効」★★★ ◇住居侵入(時効期間3年)と窃盗(時効期間7年)の牽連犯の場合、窃盗を基準に公訴時効を考えるから、住居侵入のみが先に時効となることはない(○) ◇3年以上、計76回にわたる麻薬注射は包括一罪であり、公訴時効は…