2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

5月27日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉窃盗罪★★★ ◇窃取とは、必ずしもひそかにとることは必要でなく、公然と占有が侵害されるものでもよい(○) ◇顧客を装い、商品の衣類を試着したまま便所に行くと偽って逃げた場合、詐欺罪である(×) →相手方の錯誤によって財物を交付…

5月26日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉窃盗罪★★★ ◇封をし、錠をかけるなどによって容易に開きえない状態にされた包装物が委託された場合、例えば、郵便集配人が、配達中の信書の封を開けて在中の小為替証書を取り出した行為は、横領罪である(×) →判例は、包装物の全体…

5月25日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉窃盗罪★★★ ◇財物が行為者の占有に属するときは横領罪となるから、「占有の他人性」は、横領罪と窃盗罪を分ける要素となる(○) ◇店舗で物品を販売する店員が店主に無断で商品を領得する行為は、横領罪である(×) →この場合、店員は…

5月23日「法学基礎問題」配信分のメッセージ

「刑法」学習上の注意点(15) 〈2〉共犯と身分★★★ ◇刑法65条1項・2項と真正身分犯・不真正身分犯の区別はどのような対応関係にあるのかについて、1項は真正身分犯に関する共犯の処理を規定し、2項は不真正身分犯に関する共犯の処理を規定したものと解するのが…

5月22日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉窃盗罪★★★ ◇占有があるといえるためには、占有の意思が必要であるから、ゴルフ場内の池の中に誤って打ち込まれたロストボールは、ゴルフ場管理者の占有に属しているといえない(×) →占有の意思は、自己の支配する場所内に存在する…

5月21日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉窃盗罪★★★ ◇旅館に投宿して入浴する際、脱衣所に置き忘れてあった他の客の財布を拾得してそのまま自分のものにした場合、占有離脱物横領罪となる(×) →財物を他人の排他的実力支配下にある場所に置き忘れたときは、財物の占有は、…

5月20日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉窃盗罪★★★ ◇窃盗罪の客体は他人の占有する他人の財物である(○) ◇占有があるといえるためには、占有者が財物に対して事実的支配を有しなければならないから、つねに握持を必要とする(×) →占有者の物理的支配力の及ぶ場所内に存在…

5月19日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈1〉窃盗罪★★★ ◇消印済みの収入印紙は窃盗罪の客体(財物)とはならない(×) →他人の手に渡って悪用されないことについての消極的な価値がある ◇覚せい剤、麻薬などの禁制品は、法律上正当にこれを所有・占有する権利が認められていない…

5月18日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。1.財産を害する罪 〈1〉窃盗罪★★★ ◇財物は、有体物に限らず管理が可能なものであればよいから、電気やガス、熱エネルギーや電波も財物である(×) →電波は物理的な管理の可能性を有しないから、財物に属しない ◇ラブレターのような所有…

5月16日「法学基礎問題」配信分のメッセージ

「刑法」学習上の注意点(14) 〈2〉共犯と身分★★★ ◇共犯と身分の問題は、身分のある者(身分者)と身分のない者(非身分者)とが共犯関係に立った場合をどのように取り扱うかという問題である(○) ◇共犯と身分を規定する刑法65条は、1項で、単独で行った場合には身…

5月15日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。「刑法各論」のチェックポイント ◎刑法各論からの出題は、『個人法益を侵害する罪』に関する問題が半数以上を占め、特に、「財産を害する罪」からの出題が多い。『国家法益を侵害する罪』からは、公務執行妨害罪、逃走罪、犯人蔵匿・…

5月14日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈5〉「伝聞証拠」★★★ ◇証拠とすることの同意権者は検察官と被告人であり、弁護人は同意することはできない(×) →弁護人は、その包括代理権に基づき、被告人の意思に反しない限り、同意することができる ◇同意は相手方に対してなされな…

5月13日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈5〉「伝聞証拠」★★★ ◇証拠とすることの同意(326条)の効力は、それによって証拠能力を認めることを相当と判断される限り、それだけで伝聞証拠が証拠能力を持つに至ることである(○) →321条〜324条のどの要件に当てはまるかを考慮する…

5月12日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈5〉「伝聞証拠」★★★ ◇裁判官面前調書・検察官面前調書以外の、司法警察職員の作成した供述調書、私人の作成した被害届・告訴状、捜査機関が捜査の過程で作成する逮捕手続書、捜査報告書等は、すべて321条1項3項(供述の再現不能+不可…

5月11日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈5〉「伝聞証拠」★★★ ◇捜査における証人尋問調書(226条)は、裁判官の面前における被告人以外の者の供述を録取した書面(裁判官面前調書)として321条1項1号(供述の再現不能又は供述の相反性)により証拠能力の有無を判断する(○) ◇検察官…

5月9日「法学基礎問題」配信分のメッセージ

「刑法」学習上の注意点(13) 〈2〉共犯と身分★★★ ◇行為者に一定の身分のあることが構成要件要素となっている犯罪を身分犯という(○) ◇身分とは、男女の性別、内外国人の別、親族関係、公務員としての資格のように、一定の犯罪行為に関する犯人の人的関係ある…

5月8日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈5〉「伝聞証拠」★★★ ◇日記帳やメモで商業帳簿の実質を備えるものは、2号書面(323条)として証拠能力が認められる(○) ◇本件犯罪の嫌疑を受ける前にこれと関係なく、貸借関係を備忘のため、その都度記載した手帳は、3号書面(323条)とし…

5月7日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈5〉「伝聞証拠」★★★ ◇不動産登記簿謄本、居住証明書、印鑑証明書などは無条件で証拠能力が認められる(○) →1号書面(323条) ◇前科調書、身上照会回答書は1号書面に当たらない(×) ◇商業帳簿、航海日誌は、無条件で証拠能力が認められる…

5月6日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈5〉「伝聞証拠」★★★ ◇検視調書、酒酔い鑑識カード、警察犬による臭気選別の経過及び結果を記載した報告書は、作成者が公判期日において証人として尋問を受け、その真正に作成されたものであることを供述したとき(321条3項)は、証拠…

5月5日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈5〉「伝聞証拠」★★★ ◇自白調書は任意性さえ備わっていれば証拠能力が認められる(○) ◇弁解録取書は、特に信用すべき情況のもとに供述されたものである(特信性)ときに証拠とすることができる(○) ◇捜査機関が強制処分として行う検証の…

5月4日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈5〉「伝聞証拠」★★★ ◇伝聞証拠は常に証拠能力を有しない(×) →例外が認められている(321条〜328条) ◇伝聞証拠を排斥する主たる理由は、反対尋問により供述の正確性の吟味(テスト)がなされないことにあるから、反対尋問に代わるほどの…

5月2日「法学基礎問題」配信分のメッセージ

「刑法」学習上の注意点(12) 〈1〉「従犯(幇助犯)」★★★ ◇知り合いの乙が賭場を開帳して利益を得ようとしているのを知った甲が、乙を手助けしてやろうと考え、乙の知らない間に客のAを乙の賭場に案内して賭博をさせた。賭博開帳幇助罪が成立する(○) →幇助者が…

5月1日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈5〉「伝聞証拠」★★★ ◇XがAをけん銃で撃ったのを目撃した甲が、みずから公判廷で直接証言しないで、甲からその話を聞いた乙が公判廷で「甲は私に『XがAをけん銃で撃った』と言いました」との供述を伝聞証拠という(○) ◇甲が公判廷でみ…

4月30日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈4〉「自白の補強法則」 ◇窃盗罪については、盗難被害届だけで自白を補強するのに十分である(○) →盗難被害届から、結果の発生(盗難被害)という窃盗罪に重要な部分が証明できる ◇盗品等有償譲受け罪については、盗難被害届だけで自白…

4月29日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈4〉「自白の補強法則」★★★ ◇補強証拠は、犯罪事実(構成要件に該当する事実)について必要である(○) ◇累犯となる前科は、被告人の供述だけで認定でき、補強証拠は不要である(○) →犯罪事実以外の事実である ◇故意、過失、知情、目的な…

4月28日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈4〉「自白の補強法則」 ◇被告人は、自白しか証拠がない場合、有罪とされない。有罪とするには、自白のほかに他の証拠(補強証拠)を必ず必要とする(○) ◇自白に補強証拠を必要とする理由は、自白の偏重を避けることによって誤判を防止…

4月27日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。〈4〉「自白の補強法則」★★★ ◇任意性のない自白は、証拠能力が認められない。これを自白法則という(○) ◇任意性のない自白の自白調書に同意(326条)しても、証拠能力は認められない(○) ◇任意性のない自白を自由な証明の証拠として用いる…