2月21日「法学基礎問題」配信分のメッセージ

「刑法」学習上の注意点(2)
故意・過失、錯誤(2)
事実の錯誤の事例問題
◇Aを殺すつもりでAを狙って発砲したところ、手元が狂って傍らにいたBに当たり、Bが死亡した。この場合、Bについて殺人罪が成立する(○)
◇Aを殺すつもりでその背後から発砲したところ、銃弾はAの身体を貫通して、予期していなかったBにも命中したが、A・Bともに死亡しなかった。この場合、Aに対する殺人未遂罪、Bに対する過失致傷罪が成立する(×)
→Aに対する殺人未遂罪とBに対する殺人未遂罪との観念的競合である