8月22日「法学基礎問題」配信分のメッセージ

「刑法」学習上の注意点(27)

〈1〉公務執行妨害罪★★★
◇警察官に逮捕されそうになった窃盗犯人が、自分の首にナイフをあてて「近づくと自殺るするぞ」と叫び、警察官がひるんだすきに逃走した。公務執行妨害罪が成立する(×)
→公務員に向けられた暴行・脅迫がない
◇甲は、乙警察署が翌朝甲の所属している暴力団を捜査することを知り、捜査の妨害をするため、捜査に使用する車のタイヤを夜の間にパンクさせた。公務執行妨害罪が成立する(×)
→将来の職務の執行を予想して暴行(本問の場合、物に対して加えられた間接暴行)を加えても本罪には当たらない
→間接暴行は公務員の身体に影響あるものに限る

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