2月8日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

憲法〈6〉
次は、憲法上規定されている刑事司法に関する原則を列挙したものであるが、誤りはどれか。
(1)刑罰不遡及の原則
(2)令状主義
(3)自由心証主義
(4)一事不再理の原則
(5)罪刑法定主義

憲法、刑法、刑訴法のそれぞれに関連する基本原則・原理の意義を問う問題であり、これらの意味、根拠等は、整理しておくべきである。
正解(3)
(3)誤り。
→自由心証主義とは、証拠の証明力の評価を裁判官の自由な判断にゆだねる主義をいう
→刑訴法318条
(1)正しい。
→刑罰不遡及の原則とは、行為時に犯罪でなかった行為は、その後の法律で、遡って処罰されないという原則をいう
憲法39条
(2)正しい。
→令状主義とは、逮捕・勾留・押収・捜索等の強制処分を行う場合には、裁判所又は裁判官の発する令状を必要とする原則をいう
憲法33条・35条
(4)正しい。
一事不再理の原則とは、有罪・無罪の実体判決又は免訴の判決が確定した場合には、同一事件について再び公訴を提起することが許されないとする原則をいう
憲法39条
(5)正しい。
罪刑法定主義とは、行為の時に、その行為を犯罪とし、刑罰を科する旨を定めた成文の法律がなければ、その行為を処罰することはできないとする原則をいう
憲法31条、憲法39条

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憲法〈1〉

憲法〈1〉

憲法〈2〉

憲法〈2〉