1月19日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑法〈53〉
次は、未遂罪について実行の着手有りと認められた具体的事例についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)夜間、犯人2名が自動車内で強姦しようと企て、必死に抵抗する独り歩きの女子を自分らが運転する自動車の運転席に引きずり込もうとしたとき。
(2)甲を殺す目的で殺鼠剤である毒物「猫いらず」を混入した饅頭を甲に交付したとき。
(3)被害者のズボンのポケットから金員をすり取ろうとして同ポケットに手を差し延べ、その外側に触れたとき。
(4)保険金詐取目的で放火したが、まだ保険料の支払いの請求をしないとき。
(5)窃盗の目的で倉庫に侵入しようと倉庫の壁の一部を破壊したり、外扉の錠を破壊してこれを開いたとき。

⇒未遂犯からの出題では、「中止未遂」とともに、本問の「実行の着手」についても、よく出題される。実行の着手、すなわち、構成要件的結果発生の現実的危険性のある行為を開始すること、を各犯罪について、具体的事例の中で理解しておくことが必要である。

正解(4)

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刑法基本講義―総論・各論

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