1月27日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ
こんにちは。水野です。
刑訴法〈54〉
次は、親告罪の告訴の受理についての記述であるが、正しいのはどれか。
(1)16歳のA子が強姦されたことから、母親が告訴してきたが、A子に告訴の意思がないことから受理しなかった。
(2)甲と身分関係のない、A、Bが共謀して、甲の器物を損壊した。甲は、「Bしか告訴しない」と言ったので、受理しなかった。
(3)甲は、妻が強姦されたことを知り、告訴してきたので、受理した。
(4)2か月前に強姦され悲観して自殺したA子の両親が、A子の「告訴しないでほしい」旨の遺書を持参し、「親としてはA子が不憫でならない」と言って告訴してきたが、受理しなかった。
(5)同居していない兄Bに現金を盗まれた弟Aが告訴したが、その後、その告訴を取り消した。しかし、数日後、更に別の物も一緒に盗まれていたことが分かったとAが告訴してきたので、受理した。
⇒捜査の端緒からの出題では、本問でとりあげている「告訴」が圧倒的に多い。細かいところも出題されており、十分に準備しておく必要がある。整理しておくべきポイントは、(1)告訴の意義、(2)告訴権者、(3)告訴の手続、(4)告訴の効果、である。
正解(4)
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