2月15日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

行政法〈57〉
次は、警察の活動上の原理のうち「法治主義に起因する原則」についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)個々の法律に規定がある権限の行使であっても、実質的に必要性のない場合には、権限の行使は認められない。
(2)個々の規定で複数の手段を選択できるとされている場合には、人権の制約の程度に関係なく、その事態を解決することできるもののうち、いずれの手段を選択してもよい。
(3)実力の行使は、法律で強制活動が認められている場合でも、目的達成には必要最小限度でなければならない。
(4)法律の規定がなくても、その活動が警察の責務を達成するために必要であり、かつ、その必要性の範囲を超えないものであれば、国民に何らかの負担をかける可能性のある活動をしてもよい。
(5)法律の規定がなくても、国民に不利益を与える活動は、それを上回る公益性があれば、強制にわたらない程度で行うことができる。

法治主義に起因する原則の内容、すなわち、「法律の規定によらない強制活動の禁止」、「目的外権限行使の禁止」、「厳格な解釈の要請」、「任意活動の禁止」について、その要点を確認してほしい。ただ、内容が抽象的なので、無理に暗記しようとせず、警察官としての常識も働かせて理解しておくことでよいと思う。

正解(2)

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図解でわかる行政法 (入門の法律)

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