2月16日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑法〈57〉
次は、強盗罪と恐喝罪の差異についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)いずれも暴行・脅迫が財物の取得あるいは財産上の利益の取得の手段とされている点において共通する。
(2)恐喝罪における脅迫は、強盗罪における脅迫と異なり、相手方の反抗を抑圧しない程度のものをいう。
(3)相手方の反抗を抑圧するに足りる程度の暴行・脅迫が加えられたが、被害者がそれによって反抗を抑圧されない程度の畏怖心を生じたにすぎない場合は、恐喝罪が成立する。
(4)被害者が提供する財物を受領する場合でも「強取」と認められる場合があり、「喝取」の場合にも、相手方が黙認しているのに乗じて財物を奪取する場合がある。
(5)両罪は、それぞれ法定刑が異なる。

⇒財産罪に関しては、どの犯罪も重要(頻出)である。また、財産罪における各罪のそれぞれの関係(異同)も理解しておく必要がある。本問では、恐喝罪と強盗罪の関係が問われているが、恐喝の罪の性格は、強盗罪だけでなく、詐欺罪、強要罪などに類似するので、それぞれの差異には注意を要する。

正解(3)

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刑法 (図解雑学)

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たのしい刑法 第2版

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