3月10日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑訴法<60>
次は、令状による捜索・差押えについての記述であるが、誤りはどれか。
(1)捜索差押許可状を執行するときは、処分を受ける者にこれを示さなければならない。
(2)捜索・差押えを公務所内で行うときは、その長又はこれに代わるべき者に通知して、その処分に立ち会わせなければならない。
(3)女子の身体について捜索状を執行する場合は、成年の女子を立ち会わせなければならない。ただし、急速を要する場合は、この限りではない。
(4)捜索・差押えの執行中は、何人に対しても許可を得ないでその場所に出入りすることを禁止することができる。それに従わない者は、これを退去させ、又は執行が終わるまでこれに看守者を付することができる。
(5)捜索・差押えの執行が長時間を要する等の理由により、執行を一時的に中止する場合において必要があるときは、執行が終わるまでその場所を閉鎖し、又は看守者を置くことができる。この場合において、捜索・差押えを再開するときは、別個の令状が必要である。

⇒捜査機関が行う差押えについては、令状による場合であると否とを問わず、裁判所の行う差押えの処分に関する規定が準用され(刑訴法222条1項・3項)、特殊な場合についてのみ当該処分の目的にそった特別の規定が適用される(222条6項)。捜索についても同様である(222条1項・3項、222条2項・6項)。

正解(5)

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