3月9日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑法<60>
次は、賄賂罪についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)賄賂とは、職務に関する行為に対する不法な報酬をいう。不法とは、不正な職務行為の対価という意味で、正しく行われた職務行為に対する報酬は含まれない。
(2)職務とは、当該公務員の一般的な職務権限に属するものであれば足り、本人が具体的に担当している事務であることを要しない。
(3)公務員が他の職務に転じた後、前の職務に関して賄賂を収受する場合も収受の当時公務員である限り収賄罪が成立する。
(4)賄賂の対価関係にある職務行為は、作為であると不作為であるとを問わないので、職務行為をしないことの対価も賄賂である。
(5)賄賂の内容は、人の欲望又は需要を満たすものであれば何でもよく、供応はもとより、金を貸してやること、異性関係の情交などすべて賄賂となる。

⇒賄賂罪については、単純収賄罪からあっせん収賄罪までの各種収賄罪について、その概念を問う問題がほとんどである。試験直前に確認できるように、時間のあるときに、各概念を整理し、知識として押さえておくとよいと思う。整理すべき事項の範囲、程度等については、本問のような過去問を参考にするのが適当である。

正解(1)

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判例刑法総論 第5版

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刑法判例百選1総論(第6版) 別冊ジュリスト189

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