3月28日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

憲法〈62〉
次は、国会議員の地位と権能についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)議員は、現在の議題と関係なく、内閣に対して質問する権利を有する。
(2)議員は、議院で行った演説、討論、表決等についてのみ院外で責任を問われないのであって、院外での演説等については免責されない。
(3)議員は、院外の現行犯、議院の許諾がある場合を除いて、会期中は逮捕されない。
(4)議員は、任期満了及び議院による除名のほか、衆議院の解散、資格争訟の裁判の結果などによっても、その地位を失う。
(5)議員は、国政上のあらゆる事項について発議権を有する。

⇒国民の代表として国政を託され、国権の最高機関である国会における自主的な活動が期待される国会議員には、不逮捕特権、発言・表決の免責特権が与えられている。また、国会議員は、衆議院または参議院の構成員として、議院もしくは国会の活動に参加する権能をもつ。「国会」からの問題では、よく出題されるところである。これらの制度趣旨・背景を理解しておくと、細かい点を忘れていても、制度趣旨から推論して正解に達することが可能となる。

正解(5)

別冊ジュリスト No.186 憲法判例百選1

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憲法 1 人権 第4版 (有斐閣アルマ)

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