3月30日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑法〈62〉
AとBとは強盗を共謀し、Aが屋外で見張りをし、屋内に侵入したBが被害者に抵抗されたため、被害者を殴打し重傷を負わせた。
この場合、屋外で見張りをしていたAの刑責は、次のいずれに当たるか。
(1)強盗罪の共同正犯
(2)強盗罪の従犯
(3)強盗致傷罪の間接正犯
(4)強盗致傷罪の共同正犯
(5)強盗致傷罪の従犯

⇒本問のような事例問題では、時間の経過に従って検討するのが鉄則である。AとBが強盗を共謀→Aは見張り(従犯か共同正犯か)→Bは強盗致傷→Aも強盗致傷の責を負うか(共同正犯の錯誤)。これが本問で問われている内容である。論文問題では、これを答案上で説明することになる。SA問題でも手を抜かないで、このような分析はしておくべきである。

正解(4)

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刑法判例百選1総論(第6版) 別冊ジュリスト189

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判例刑法総論 第5版

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