4月19日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

行政法〈65〉
次は、警察官職務執行法5条の「犯罪の予防及び制止」についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)本条にいう犯罪とは、刑法その他の刑罰法令の構成要件に該当し、有責違法な行為をいい、心神喪失者や刑事未成年者の行為は制止の対象とならない。
(2)制止とは、切迫した事態に直面した警察官の応急的かつ直接的な実力行使を認めた行政上の即時強制である。
(3)警告とは、注意、勧告等による警察官の意思の通知であり、その対象は、必ずしも加害者のみに限らず、その他の関係者も含まれる。
(4)制止の方法として凶器等の危険物を取り上げることはできるが、それを継続的に警察官が占有することは、本条を根拠として行うことはできない。
(5)制止は、警告とは異なり、警察官が強制手段として行うことができ、相手方に受忍義務を課すものである。

⇒警告の要件と制止の要件は、確実に暗記しておく必要がある。また、警告は任意手段としての指導であり強制的に行うことはできないのに対し、制止は直接実力を行使できる即時強制である点を理解しておく必要がある。

正解(1)

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注釈 警察官職務執行法 再訂版

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新版 警察官の職務執行

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