4月20日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑法〈65〉
次は、詐欺罪における「人を欺く行為」についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)「欺く」とは、人を錯誤に陥らせるような行為をすることをいう。
(2)欺く行為の相手方は、財物の所有者又は占有者に限らず、第三者であっても差し支えない。
(3)欺く行為は、作為によって行われるものであって、不作為によるものは、詐欺罪を構成しない。
(4)欺く行為の内容は、現在又は過去の事実に関するものである必要はなく、将来に関する事実であってもよい。
(5)だまし取るつもりで、自己名義のクレジットカードを使用して、加盟店から品物を購入した場合、加盟店を欺いたものとして詐欺罪を構成する。

⇒財産罪については、どの犯罪もよく出題される。特に、本問の詐欺罪はもちろん、窃盗罪、強盗罪については、その要件を憶えるだけでなく、各要件を具体的に理解しておくことが重要である。例えば、「欺く」とは、欺罔すること、すなわち人を錯誤に陥らせる行為をいうが、この抽象的文言を憶えただけでは、不十分である。典型例を理解しておく必要がある。

正解(3)

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刑法判例百選1総論(第6版) 別冊ジュリスト189

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事例から刑法を考える 第2版 (法学教室ライブラリィ)

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