5月30日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

憲法〈71〉
次は、法の下の平等についての説明であるが、妥当でないのはどれか。
(1)「法」には、成文法はもちろん、慣習法も含まれる。
(2)平等原則には、それ自体に合理的な制約を含んでおり、合理的な理由に基づく差別を禁止するものではない。
(3)天皇は、憲法1条において国の象徴として位置付けられていることから、「すべて国民は」という中に含まれる。
(4)累犯者が刑を加重されることや、業務上横領が一般の横領よりも重く処罰されることは、法の下の平等に反する差別待遇とはいえない。
(5)キリスト教の私立大学で、信者以外は入学させないとしても、これは契約自由の原則の下になされることであって、憲法には直接に触れるところではない。

憲法14条の「法の下の平等」は、出題頻度からみて重要であるが、それだけでなく憲法を理解する上でも重要である。「法の下の平等」は、憲法13条の包括的基本権と同じく、個人権であるとともに人権の総則的な意味を持つ重要な原則である。14条1項の「平等」の意味は、最低限理解しておく必要がある。

正解(3)

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別冊ジュリスト No.186 憲法判例百選1

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憲法判例を読む (岩波セミナーブックス)

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