12月22日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

〈7〉総合問題★★★
◇強盗の目的で自分の着用するズボンのベルトでタクシーの運転手の首を絞め、その売上金を強奪するつもりで、タクシーに乗り込み走らせたとしても、それだけでは強盗罪の予備にはならない。
→×
◇甲は、Aから金品を強奪しようと企て、まずAに暴行を加えて反抗を抑圧したが、Aが手を合わせて哀願するので哀れみを覚え、金品を奪うのを止めた。甲には強盗罪の中止犯が成立する。
→○
→「自己の意思により止めた」といえるかの問題
→甲は「やろうと思えばできた」と感じており、一般人の立場からも見ても「やろうと思えばできた」と判断できるので中止犯が成立する(折衷説)
◇甲は、Aとけんかになり、同人に暴行を加えるうち、同人が抵抗不能になったのを見て、この際金品を取り上げようと考え、うずくまっているAの胸倉をつかんで立たせた上、背広のポケットに手を差し入れて財布を抜き取った。強盗罪が成立する。
→○
→「うずくまっているAの胸倉をつかんで立たせた」(けんかの暴行によりAは抵抗不能になっているから、その後の暴行・脅迫は通常の強盗罪の場合に比し程度の弱いもので足りる)

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憲法 第四版

憲法判例を読む (岩波セミナーブックス)