12月21日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

〈7〉総合問題★★★
◇緊急避難は「正対正」の関係であり、正当防衛は「正対不正」の関係であるから、緊急避難の危難の「現在」性は正当防衛の侵害の「急迫」性より厳格に解さなければならない。
→×
→同義である
◇甲は、乙と強盗を共謀し、ともに現場へ赴き、甲が丙を脅して財物を奪っているとき、乙は甲の知らない間に、隣室で丙の妻丁を強姦した。甲は、強盗強姦罪の共同正犯である。
→×
→共犯と錯誤の問題
→強盗罪の範囲で重なり合う(法定的符合説ー判例・通説)
◇甲は、人格高潔と評判の高い市会議員の名誉を害する意図で、その女性関係について事実を摘示して虚偽のスキャンダルを言いふらしたが、聞いた者は誰もそれを信じなかった。甲には名誉毀損罪が成立する。
→○
→現実に被害者の社会的評価が害されたことは必要ない
◇通行人からカメラを脅し取った者が、警ら中の警察官を見て、証拠を隠滅する目的でそのカメラを川に投げ捨てた。カメラを川に投げ捨てた行為は、不可罰的事後行為に当たる。
→○
→カメラについては恐喝罪で評価し尽くされている
→自己の犯罪の証拠であるから証拠隠滅罪は成立しない

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刑法各論

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刑法各論 (法律学講座双書) 第4版補正版

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