1月25日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ
こんにちは。水野です。
憲法〈4〉
次は、憲法が規定する国民の基本的人権についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)自由権とは、国民がその自由活動を国家権力によって拘束されない権利をいい、国民が国家に対して不作為を要求する権利である。
(2)受益権とは、国民が国家から積極的な利益又は給付を受ける権利をいう。
(3)社会権とは、国民がその生存、生活の維持、その発展に必要な諸条件を確保し得る権利をいい、自由権と同様に国民が国家に対して不作為を要求する権利である。
(4)参政権とは、国民が直接又は代表者を通じて間接的に国政に参加し得る権利をいう。
(5)基本的人権とは、抽象的には、人間が生まれながらに持っていると考えられる権利又は人間が人間として生活していく上で当然認められる基本的権利をいう。
⇒基本的人権は、人権とか基本権などとも呼ばれ、言論の自由、信教の自由、職業選択の自由などの個別的人権を総称することばである。
正解(3)
(3)誤り。
→問題文前段は正しいが、後段は誤り
→社会権は国に対して一定の行為を要求する権利(作為請求権)
(1)正しい。
→自由権は、国の介入の排除を目的とする権利(不作為請求権)
(2)正しい。
→受益権は国務請求権ともいい、請願権、裁判を受ける権利、国家賠償請求権、刑事補償請求権などがある
(4)正しい。
→代表民主制(憲法前文)を基本とする日本国憲法の場合は、代表者を通じて間接的に国政に参加する間接民主制が原則
(5)正しい。
→基本的人権は、一般に、人間がただ人間であるということのみに基づいて当然持っている権利であるとか、人が生まれながら持っている不可侵・不可譲の権利であるといわれる
- 作者: 芦部信喜
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/03/09
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 60回
- この商品を含むブログ (94件) を見る
- 作者: 渋谷秀樹,赤坂正浩
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2007/04/04
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (20件) を見る