2月15日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ
こんにちは。水野です。
憲法〈7〉
次は、憲法に定める国会についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)参議院が衆議院の可決した予算を受け取った後、国会休会中の期間を除いて30日以内に議決しないときは、衆議院の議決を国会の議決とする。
(2)衆議院で可決し、参議院でこれと異なった議決をした法律案は、衆議院で出席議員の三分の二以上の多数で再び可決したときは、法律となる。
(3)国会は、国権の最高機関であって、唯一の立法機関である。
(4)両議院は、各々国政に関する調査を行い、これに関して、証人の出頭、取調べ及び記録の提出を要求することができる。
(5)両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があれば会期中これを釈放しなければならない。
⇒憲法は大きく「人権」と「統治」に分けられるが、「統治」に関する問題の中では、国会に関する出題が最も多い。1問の中で、国会の全般を問う複合問題が多いのが特徴である。
正解(4)
(4)誤り。
→国政調査は刑事司法作用ではないから、取調べをすることはできない
(1)正しい。
→憲法60条
→予算をなるべく早く成立させるという趣旨から、法律の場合に比べ、より強い衆議院の優越を認めた
(2)正しい。
→憲法59条2項
→法律案の議決についての衆議院の優越
(3)正しい。
→憲法41条
→本条は、国会を、「国権の最高機関」と位置付け、「国の唯一の立法機関」として国会が立法権を独占することを明らかにしている
(5)正しい。
→憲法50条
→議員の不逮捕特権は、議員の職務遂行の自由を守るための制度である
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