1月24日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

憲法〈54〉
次は、憲法38条に規定する「自己に不利益な供述、自白の証拠能力」についての記述であるが、正しいのはどれか。
(1)「自己に不利益な供述を強要されない」権利を保障される者としては、刑事手続において被疑者、被告人として刑事責任を追及されている者に限られる。
(2)自己に不利益な供述には、自分の名誉を低下させるような事実に関する供述も含まれる。
(3)共犯者の自白は、本人の自白の補強証拠となり得る。
(4)自白とは、自己の刑事責任を具体的に肯定する供述であり、公判の冒頭において公訴事実を認めるだけの供述はここに含まれない。
(5)任意性に疑いのある自白や、自己に不利益な証拠が本人の自白のみである場合のその自白は、証拠能力を否定される。

⇒「自己に不利益な供述」(憲法38条1項)については、SA問題、論文問題(特に簡記問題)ともに出題が極めて多い重要なところである。「何人も」の範囲、「自己に不利益な供述」の意味、「強要されない」の意味、行政手続との関係、などがよく問われている。

正解(3)

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刑事訴訟法

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