2月23日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑法<58>
甲は、包丁を使って金品を強奪しようと企て、乙に包丁を突きつけて脅迫したところ、乙はその包丁を手で払いのけようとして触れ、手に傷を負った。甲はけがをさせるつもりではなかったため、びっくりして何もとらずに逃走した。甲の罪責について正しいのはどれか。
(1)過失傷害罪及び強盗未遂罪
(2)強盗致傷罪
(3)傷害罪及び強盗未遂罪
(4)傷害罪及び脅迫罪
(5)強盗罪及び過失傷害罪

⇒本問の事例を読んで、強盗罪の成否が問題になることには気付くと思う。そこで必要となるのは、強盗罪の成立要件であり、成立要件への当てはめという作業が必要となる。次に、乙はけがをしているから、強盗傷人罪の検討が必要であるが、甲にはけがをさせる意思がなかったとあるから、結果的加重犯としての強盗致傷罪の成否が問題となる。

正解(2)

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刑法基本講義―総論・各論

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たのしい刑法 第2版

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