3月14日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

憲法〈60〉
次は、外国人に対する基本的人権の保障についての記述であるが、正しいのはどれか。
(1)憲法は、第3章で基本的人権について規定しているが、その表題が「国民の権利及び義務」であることから、国民でない外国人については、同章の基本的人権の保障は及ばないとされている。
(2)日本に永年居住している外国人については、原則としてすべての基本的人権が保障されるが、いわゆる短期滞在の外国人については、基本的人権の保障は及ばないとされている。
(3)基本的人権の保障は、権利の性質上日本国民のみをその対象としているものを除き、我が国に在留する外国人に対しても等しく及ぶものとされている。
(4)精神的自由権については、民主主義国家存立の基盤として万人に対して普遍的に認められるべきものであることから、政治活動の自由及び参政権についても、外国人に保障されると解されている。
(5)憲法22条項は、「何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない」と規定していることから、外国人についても、我が国に入国する自由を保障するものである。

⇒「外国人の人権」は、SA問題だけでなく、論文問題でもよく出題される。まず、押さえておかなければならないのは、外国人にも、権利の性質上適用可能な人権規定は、すべて保障されるという点である。次に、保障されない人権(参政権社会権、入国の自由)とその理由、保障される人権の限界(保障されるといっても日本国民とまったく同じではない)という点について、簡単に説明できるようにしておかなければならない。

正解(3)

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憲法 第五版

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別冊ジュリスト No.186 憲法判例百選1

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