3月23日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑法〈61〉
次は、逮捕監禁罪についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)監禁罪が成立するためには、絶対に脱出不可能な状態を現出させることは必要でなく、一般にその区域・場所から脱出することが困難と認められる状況にあれば足りると解されている。
(2)正当な理由(法律の根拠に基づく)による逮捕・監禁は、正当行為として違法性を阻却するとされている。
(3)幼児のように意思能力を欠如している者であっても、なお、監禁罪の客体となり得ると解されている。
(4)本罪は、人の身体・行動の自由を拘束する罪であるから、単なる瞬時の拘束であっても本罪を構成する。
(5)人を不法に逮捕し、引き続き監禁したときは、逮捕監禁一罪とされている。

⇒「自由・平穏を害する罪」からの出題では、逮捕監禁罪と住居侵入罪が中心である。逮捕・監禁のそれぞれの意義を憶えたうえで、具体的な逮捕・監禁の手段を押さえておくこと(出題されるのはこの点が多い)がポイントである。例えば、被害者を原動付自転車に乗せ1000メートル疾走した場合は監禁となるのか、などである。

正解(4)

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図解でわかる刑法 (入門の法律)

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刑法 第三版 (図解雑学)

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