4月6日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑法〈63〉
次は、責任能力についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)満14歳未満の者の行為は、罰せられない。
(2)心神耗弱者の行為は、その刑が減軽される。
(3)心神喪失者の行為は、罰せられない。
(4)責任能力の有無は、行為当時の状態によって決する。
(5)心神喪失者は責任能力がないから、その行為について故意が阻却される。

⇒行為者に対する非難可能性(責任)は、行為者が法規範である禁止規範・命令規範を理解し、これに従って、ことの善し悪しを判断し行動することができるという前提の上に成り立っている。ところが、精神の障害又は未成熟のためこれを期待することができない者には、たとえその者が違法行為を行っても、非難できないのではないか問題となる。これが責任能力制度の背景である。

正解(5)

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刑法基本講義―総論・各論

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たのしい刑法 第2版

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