4月27日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑法〈66〉
次は、罪刑法定主義についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)罪刑法定主義は、いかに社会的、道徳的に非難される行為であっても、制定法によってこれが犯罪とされていなければ、刑罰を科すことができないという原則をいう。
(2)犯罪後の法律により、刑の変更があった場合には、軽い刑が適用される。
(3)刑罰法規を類推解釈することは許されている。
(4)刑罰を科すには必ず一般に公布された成文法規に根拠があることを要し、慣習法により人を処罰することは許されない。
(5)裁判において全く刑期の定めがなく、刑期を裁判官にゆだねる絶対的不定期刑を言い渡すことは許されない。

罪刑法定主義に関する問題は、頻出問題に属するわけではない。しかし、刑法の基本原則であるから、その定義は暗記しておくべきであり、さらに罪刑法定主義の派生原則を整理しておく必要がある。また、罪刑法定主義憲法上の根拠は、憲法の問題としてよく出題されているので注意を要する。

正解(3)

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刑法判例百選1総論(第6版) 別冊ジュリスト189

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図解でわかる刑法 (入門の法律)

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