5月9日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ
こんにちは。水野です。
憲法〈68〉
次は、下級裁判所の裁判官についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)下級裁判所の裁判官は、最高裁判所の指名した名簿により、内閣でこれを任命する。
(2)下級裁判所の裁判官には、任期がある。ただし、再任されることができる。
(3)下級裁判所の裁判官は、すべて60歳に達した時に定年退官する。
(4)下級裁判所の裁判官は、すべて定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は、在任中、これを減額することができない。
(5)下級裁判所の裁判官が罷免されるのは、裁判により、心身の故障のために職務を執ることができないと決定された場合と公の弾劾により罷免の裁判を受けた場合に限られる。
⇒日本国憲法の下で司法権を行使する裁判所は、最高裁判所と下級裁判所に大別される。下級裁判所の設置は法律の定めるところに委ねられており(76条1項)、現行の裁判所法は、下級裁判所として高等裁判所・地方裁判所・家庭裁判所・簡易裁判所の4種類を定めている(裁2条)。これら裁判所はそれぞれ法定の範囲内で裁判権を有するほか、同じく法定の範囲内での司法行政事務を担当する。本問は、憲法の条文だけの問題であり、落とせない問題の一つである。
正解(3)
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