1月11日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ
こんにちは。水野です。
行政法〈52〉
次は、警察法60条の援助の要求についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)援助の要求を行う主体は、都道府県公安委員会に限られる。
(2)援助の要求をする場合は、あらかじめ(やむを得ない場合においては、事後に)必要な事項を警察庁に連絡しなければならない。
(3)援助の要求によって派遣された警察官は、身分上、援助の要求をした派遣先都道府県公安委員会の管理する都道府県警察の職員となる。
(4)援助の要求によって派遣された警察官は、援助の要求をした派遣先都道府県公安委員会の管理の下に、職権を行う。
(5)援助の要求によって派遣された警察官は、援助の要求をした派遣先都道府県警察の管轄区域内で職権を行うことができる。
⇒都道府県警察相互の関係の中でも、「援助の要求」は出題頻度が高い。援助の要求の主体・内容、派遣された警察官の職権行使・身分などについては、正確に憶えておく必要がある。また、警察法60条「1項 都道府県公安委員会は、警察庁又は他の都道府県警察に対して援助の要求をすることができる。2項 前項の規定により都道府県公安委員会が他の都道府県警察に対して援助の要求をしようとするときは、あらかじめ(やむを得ない場合においては、事後に)必要な事項を警察庁に連絡しなければならない。3項 1項の規定による援助の要求により派遣された警察庁又は都道府県警察の警察官は、援助の要求をした都道府県公安委員会の管理する都道府県警察の管轄区域内において、当該都道府県公安委員会の管理の下に、職権を行うことができる。」は、何回か素読しておくことが望ましい。
正解(3)
(3)誤り。
→派遣された警察官は、援助の要求をした都道府県公安委員会の管理下に入り、警察官としての職権を行う
→しかし、これはあくまで援助ため派遣された警察官の職権行使に関する点についてのみであり、その警察官の身分的な取扱いを変更するものではない
(1)〜(2)正しい。
(4)〜(5)正しい。
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