5月23日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

憲法〈70〉
次は、国会議員の地位と権能についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)懲罰により除名されれば、議員としての地位を失うが、この場合は、出席議員の3分の2以上の多数による議院の議決が必要である。
(2)議院は、その院の議題となるべき議案の発議権を有するが、この場合、一定数の賛成者を要し、各議員単独では行い得ない。
(3)議員は、内閣に対し質問できるが、質疑と異なり、現在の議題と関係のない事項について行うことができない。
(4)議員は、議院で行った討論、表決について、院外で責任を問われないが、「院外での責任」には、刑事上の責任のほか、民事上の損害賠償責任をも含む。
(5)議員は、「院外のおける現行犯逮捕」の場合、及び「その院の許諾」がある場合を除いては、会期中逮捕されないが、ここにいう「逮捕」には、精神保健福祉法上の強制入院のほか、警察官職務執行法上の保護も含まれる。

⇒国会議員は、全国民の代表者としてきわめて重要な権能を行使するので、多くの特典(不逮捕特権、発言の免責特権など)が認められている。また、国会議員は、衆議院または参議院の構成員として、議院もしくは国会の活動に参加する権能をもつ。国会議員の権能については、国会法が規定する(議案の発議権、動議の提出権、質問権など)。

正解(3)

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憲法 第五版

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別冊ジュリスト No.186 憲法判例百選1

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