4月13日「今日の模擬試験」配信分のメッセージ

こんにちは。水野です。

刑法〈64〉
次は、窃盗罪の客体についての記述であるが、誤りはどれか。
(1)鍵をかけて委託されたトランクの中の物を抜き取る行為は、窃盗罪である。
(2)乗客が電車の中に置き忘れた傘を持ち去る行為は、窃盗罪である。
(3)宿泊客が旅館の便所に置き忘れた財布を持ち去る行為は、窃盗罪である。
(4)乗客が駅のホームに鞄を置き、約10メートル離れた売店で土産を買っている間に、その鞄を持ち去る行為は、窃盗罪である。
(5)旅館から提供された丹前を着用したまま立ち去る行為は、窃盗罪である。

⇒窃盗罪の客体は、他人の占有する他人の財物である。ここでは、(1)占有の意味(占有の事実、占有の意思、占有の主体)、(2)占有の他人性(上下主従関係に立つ者の間の占有、委託された包装物の占有、共同占有)、(3)財物の意義、が繰り返し出題されているところである。整理しておくべきである。

正解(2)

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よくわかる刑法 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

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刑法判例百選1総論(第6版) 別冊ジュリスト189

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